山にもって行くモノ

年中、さーちゃんの話。

数日前、家族で夕ご飯中、父と兄が山登りの準備の話しをしていました。
兄「かっぱとー、懐中電灯とーおやつとー、、、あと山に何持ってく?」
父「んーと、、、さーちゃん、あと何?」
さーちゃん「えーーーーっと、水筒ぉ、かっぱぁ、しきものぉ、喜びぃ、、」

一同「?!(ヨロコビ??)」

目が点の一同をよそに、さーちゃんは真剣な顔で指折り確認。

私「え、あの、さーちゃん、ヨロコビっ持ってくってどういうこと?」
さーちゃん「えっ〝山に登れて嬉しい~~~〟って気持ち」
私「へえ、さーちゃんはいつもピッコロの山にそういう気持ちを持って行ってるの?」
さーちゃん「うん。山だけじゃない、川にも持ってってるよ~」
私「持ってってどうなるの?」
さーちゃん「えーーーっとぉ、、、持って帰る」
私(あー、山に捧げるとかそういうことではないのね)「ふーん、でも山とか川に行く時にイヤな気持ちとか悲しい気持ちの時もあるよね?そういう時も持ってくの?」
さーちゃん「うん。だって一人だと淋しいでしょう」
私「一人?さーちゃんが??」
さーちゃん「気持ちが!ピッコロ(の園庭)に一人だと!!さーちゃんはみんなと(山とか川に)行くからさみしくないけど、気持ちを一人にしたら寂しがるよ」
私「あぁ、そうだね、、、じゃあ、良くない気持ちもずーーーっと持ってるものなの?」
さーちゃん「うんん、次の(気持ち)がくるの」
私「次のがくると古いのはなくなるってことー?」
さーちゃん「くさる。そんでゴミ収集車が持ってくの〜」
ふふふって一人笑いながら再び食べ始めた。

 ・ ・ ・ むぅ。

日々、存分に自分の心を見ているさーちゃん。
実はまだ、みんなの前では“お話し”ができない唯一の年中児。
でも、こんなにも自分の感性で、自分の言葉で、ちゃんと考えてるんだなぁ。

どこがどういう風に育ってるか。
目に見えないこんな成長がピッコロにはごろごろしている。

そんなささやかな言葉を共有できるのは夫くらいと思っていた保育園時代。

ここでは、先生、スタッフ、親たち皆と共有できる。それがオモシロい。
いや、なんなら先生たちの方が真剣に見てるか?!って思うこともしばしば (ー ー;)

精進精進。。。

年中児保護者 吉田みーこ