年少のさーちゃんが愛用のオレンジ帽子を忘れた。
そのやりとりが、
「ちびっこぷれす」10月号のコラムに載った。
さーちゃんの母として最初に思ったのは、
〝え、そんな主張を家以外でできるのか!〟だった。
以前の保育園時代、
イヤイヤ期でも全く手のかからない子と言われたさーちゃん。
ピッコロに通って半年。
ここが感情を出せる場所になっていたことに、まず安心した。
そして、45分さーちゃんの気持ちに寄り添ってくれた年長のれなちゃん。
(実は登園前の駐車場で泣いている時からなので、トータル1時間以上なのだ!)
頭あがりません。
母にはできません。
おそらく、強制終了しちゃいます。
そして、その場を見守りに徹してくれたスタッフの方々。
本当にありがたい。
これも母には絶対できない。
「れなちゃんもういいよ、カレー作ろう」って言っちゃう!
優しさっぽい言葉で、その場をおさめようとしてしまう。
れなちゃんの、あきらめない気持ちをバサっと摘んでしまう。
それは何より自分の為に。
我が子のワガママに付き合わせている罪悪感を消したいのだと思う。
そしてそして、全部を感じて同じように見守ってくれていた子供たち。
こんな毎日の積み重ねが、子供たちをぐんぐんのばしているのね。
親歴7年間で出会った先生からも親からも〝いい子〟と言われる子供は決まっていた。
礼儀正しくて大人の言うことをよく聞く、子役のような子だ。
だけど、親のいない時によくよく付き合うと、
幼稚なズルをしたり、小さい子をいじめていたり。
中身はまるで幼い。
ピッコロの子供は逆だ。
一見、自由奔放で好奇心旺盛な子供らしい子供。
でも、中身はまるで大人顔負けの思考を持つ。
純粋に自分も他人も信じている。
そして誰とでも共生できる。
頼もしい。
さーちゃんが年長になるのが待ち遠しくてしかたない。
年少 吉田