白い毛

森に白い毛が落ちているのを何人かで見つけた
(長さ10cm、たばになって落ちていた)
それを見たぜんちゃん
「白いゴリラだ!・・・じゃなくて背中に白い毛があってシルバーゴリラだ」
という
き)はるとくん「誕生日でおばあちゃんで(毛が)抜けたんじゃない」
ぜんちゃん「違うよ、だってシルバーゴリラはお父さんだもん
シルバーゴリラは白と黒だもん」
こうようくん「でもゴリラはこんなところにいないよね」
かいちゃん「ゴリラって動物園にいるんだもんね」
こうようくん「森にはいない、ゴリラは外国にいる、ゴリラは外国から来たんだよね」

私「じゃ何の毛かな?」
みんなでもう一度よく見てみる
き)はるとくん「長いよ~」

そこに年少さんのこうだいくんが歩いてきたので聞いてみる
私「何の毛だと思う?」
こうだいくん「ひげだ!サンタさんのひげ!!」
うれしそうにサンタさんと話してくれたので
こっちもうれしくなってしまう
しかし、男子は厳しい
「ちがうよ~」と次々に言われてしまう
はるひとくん「だってこんな所にサンタはこないよ
サンタは人にプレゼント配るから、ここに人はいないから」

なるほど~と思っていると
き)はるとくん「ちょっと追いかけてみようよ」
よし!何か分かるかも!はるひとくんも一緒に追いかける
「どっちにいったかな?」
「こことか!」足跡らしき?穴がある
穴っぽいものを目で追っていく
2人で「川だ~!!」
はるひとくん「こわい~おばけ~」
本当に恐そうだ
はるひとくん「サンタクロースだと思う」
恐いのでサンタと思いたい、はるひとくん
き)はるとくん「だって、森には来ないよ。
だって昨日はるとのうちにプレゼントあった」
私「何の?」
き)はるとくん「すごいおもしろいあっかんべーっというやつ」
はるひとくん「じゃ森に行こうとしたけど、はるとくんのお家にいったんじゃない」
き)はるとくん「じゃこっから船置いて行ったんだ~家に」
そのことを想像している
と、ぼそり「でも、あんな毛落ちていなかったし・・・」
真剣に家も思い出している

すると、き)はるとくん「調べてみよう!でもさわっちゃだめだ
はしをさがそう」
やっぱりなにか気になる
何か分からないので手で触らない

落ちている木のはしで器用に持つ
まどちゃんに見せる、き)はるとくん
まどちゃん「鹿の毛」
やえちゃん「鹿の毛だと思うよ~」
こうようくん、年少のやえちゃんにはやさしい言い方で
「鹿はこんな毛じゃないよ~しかもこんな色じゃないよ」
使い分けている

ぜんちゃん「シルバーゴリラでもないし」
よーくよく見てもわからないので
においをかぐ、き)はるとくん
五感を使う
き)はるとくん「何かわからないけどひつじのにおいがする」
ぜんちゃん「ひつじじゃないよ、だってふわふわしていない」
匂いでもわからないので
私「じゃあれしかないな~おばけかも」
みんなから今までで一番反対の声
「ちがうよ~!!!」
おばけじゃないらしい。。。

すると
ぜんちゃん「雪おとこだ」
こうようくん「ちがうよ~」
ぜんちゃん「雪がついているだけだった」(?)
私「ただの男ってこと?」
ぜんちゃん「白い毛はえてないでしょ」
爆笑しているこうようくん

と、突然、目がきらっと輝いたぜんちゃん
「あ~ウルトラマンと戦っているあの男だ
あいつまっすぐはえているもん」
き)はるとくん「あ~みたことある」

すごい想像力
結局なにかわからなかったけどウルトラマンにでてくるものらしい
大人がこれは何の毛ですよ~と教えないのがピッコロ
知りたい気持ちがあれば自分で調べる
その自分から調べようという気持ち
あってもいいし、なくてもいいと思う

ぜんちゃんのお弁当を食べるシートに
ウルトラマンの敵?がたくさんかかれていた
男の子たちはそれを見ながら
お弁当を食べながら話に花がさいた

スタッフ まなみ