手をつなぎたい気持ち

今日はオオムラサキセンターでの活動
月に1回ほど遊びに行かせてもらっている
ひろ~いふかふかの芝生の上で朝の会をする
オオムラサキセンターに
川があること、池があることを伝えると
「パイナップル(年長)はおばけ(年少)と手をつながないと」
といつも子ども達が自分で考える
(川があるので流されてしまう、池に落ちてしまうので危ないなど危険を想像できている
特にオオムラサキセンターが危険とかということではなく
ピッコロでも危険な所があれば自分達で考える

「さあ~いくよ~」
パイナップルはおばけと手をつなぎ、出発!
私もまきくん(年少)と手をつないで出発!

すると、まどちゃん
「まなみちゃん、まど、今困っているんだけど」
という
今困っているということを人に話すことって
とても大切なことだと思う
自分で解決できないことがあれば人に聞く
頼る
人に伝えること

話を聞くと
まどちゃんはみーちゃん(おばけ、年少)と手をつなぐということになったのだが
みーちゃんはますみちゃん(スタッフ)と手をつなぎたいということで
3人でつなぐことになった
しかし、川の所を通るときに3人だと道が狭いので落ちてしまうかもと心配して
どうしたらいいのか悩んでいた
(すごい!先を読む力)
そこでまどちゃんはみーちゃんと手をつなぎたいので
みーちゃんにますみちゃんの手を離して欲しいといったところ
断られてしまった
おばけはまだピッコロにきてちょっとなので
大人と手をつなぎたいという気持ちもわかる
何度聞いてもますみちゃんとつなぎたいという

ずっとその話を聞いていた
きーちゃん(年中)
「そういうときは(おばけは)がまんしなくちゃいけないんだよ」
その言葉をきいたみーちゃんは
「川に行ったら(ますみちゃんの)手を離す」
(!!!)
みーちゃんが譲った

それじゃ出発!と、どんどん歩く
しかし森に入ってすぐに
まどちゃんが2人でつなごうとみーちゃんに話す
みーちゃんは川で離すと決めたので離さない
また歩き出す
そうやって何回かやりとりがあり
とうとうまどちゃんが泣き出した

まどちゃん「みーちゃんと2人でつなぎたい」
しかし
みーちゃん「ますみちゃんとつなぎたい」
まどちゃんの困っている姿をみてもらうように声をかけてみるが
譲らない
まどちゃんも困っているのもわかるが、まだまだ入ったばかりのおばけ組

「まどちゃんはどうして2人でつなぎたいの?」
ときくと
まどちゃん「だってパイナップルはおばけと手をつながないと川に落ちちゃうから」
やりたい自分の強い気持ちが伝わってきた!!
使命感!
私「でもますみちゃんとつなぎたいんだって」
そこで、みーちゃんの思いを伝える
まどちゃん「まど、みーちゃんとつなぎたい」
やっぱり自分が連れて行きたい気持ち
私「どうして2人で行きたいの?」と聞くと
「わからない」という
この場では聞くことができなかった
(聞き方が足りなかった)

そこでその場を見て聞いていたきーちゃん
いつも何かあるときや困ったときに近くにいるきーちゃん
「がまんしなくちゃいけないんだよ」
とみーちゃんに言うが
これでまどちゃんとみーちゃんつないでくれる
さっきもきーちゃんが言ったらみーちゃんが動いたので
すごい!きーちゃん、と思ったら
「ますみちゃんとつなぐ」という
やっぱりますみちゃんがいい

何度もまどちゃん、みーちゃんに聞くが、どちらも動かず
そうこうしているうちに
先に行ってしまった子ども達の声が聞こえた
きーちゃんが
「みんなが心配しているから行こうよ」と歩き出した
その瞬間、まどちゃんが
その場にいたまきくんのそばに寄り
「まきくんとつなぐ、一緒につなごう」
と誘って手をつないで歩き出した

歩いている途中で
「どうして2人でつなぎたかったの?」
と、ずっと気になっていることを聞いてみた
「道が狭かったから」
そのことを急に言い出したのは森の入り口に入ってすぐだった
実際に入って歩いてみるとせまかった
川に行く前に3人で森の中を歩くのが困難と考えそう言っていたのだった

自分がおばけを守りたい
パイナップルはおばけとつなぐよと人から言われてやるのと
自分から守ってあげたい、やりたい気持ち
やりとげたい強い気持ち
やらなくてはという使命感
まどちゃんのその強い気持ちを初めてみた気がする

スタッフ まなみ