カッパ着るよ~

雨が降っている日に外で、しんさん(年少)が
カッパを着ないで遊んでいた
他の子はカッパを着て遊んでいる
雨が降っている時は、カッパを着て遊ぶことになっているので
「しんさん、カッパを着るよ」
と、言ったら
「着ない~」
「でも着るよ」
「着ない~」
と、着ないで遊んでいる
どうしたら着てくれるかな~と思っていたら

その話を近くで聞いていたみみちゃん、こうようくん、
かいちゃん、れんちゃん
「ぬれちゃうから着た方がいいよ~」
「着ないと風邪ひいちゃうよ~」
「ぬれると寒いよ」
みんなしんさんの身体を心配して言っているが、、、
「オレ、着ない~」
「風邪ひかないから着ない~」
と全く着ようとはしない

それまでしんさんが風邪をひかないよう、
寒くないよう身体を心配して、やさしくていねいに言っていたが
着ようとはしなかったので
「着るよ!!」
「オレ、着ない!!」
「着ないと風邪ひいちゃうんだから!!」
だんだん声も大きくなってくる
「着な~い!!」
「着た方がいいよ!!」
「着・な・い!!」
少し強い口調でのやりとりが続いていた

すると突然
「ちんちん~」
と、れんちゃんが言った
みんな沈黙・・・
「???」
なんのこと???

そこで一番初めに口を開いたのはしんさん!
「ちんちん~?」
と、笑い出す
それを見たみんなも笑い出し
緊迫した空気ががらりと変わった

その話をお迎えにきたれんちゃんのお母さんに話したところ
家に帰って
れんちゃんはなぜ、その言葉をこの場面で言ったのか?
を聞いてくれた

れんちゃんは、
しんさんがカッパを着たくなければ着なくていいと思っていた
でも、皆が怒っていて、しんさんがそれを怖がると思った
皆の怖くてうるさい声をしんさんに聞こえなくするために、
しんさんにちんちんと言った
そうやって言えば、しんさんが笑ってくれるかなと思った

あのやりとりの中で
こんなにもたくさんのことを考え
これを言ったらしんさんがついてくると思った
雰囲気を変えようと考えた
しんさんを想う気持ち

いつもの言葉
子どもって本当すごすぎる~

スタッフ まなみ