たけし

ある朝、ピッコロに行くと、たけし(うさぎ)の小屋がひっくり返っていた
ゴミが荒らされていた
袋が入った袋も下に落ちていた
何かが侵入?なんだろう?
みんなで考えた

まず「熊かな?」「サルかな?」
「サルはえんとつから入れるから」、「でもえんとつから家の中はつながっていないし」、「ストーブでもえるよ」とサル説

次は「地震かも」、「きっとそうだ!」
「でも他はぐちゃぐちゃになっていない~」
子ども達周りをよく見ている
地震説

すると、「えさの袋を見たら爪でぎゅっとなっていた」(うさぎのご飯の入った袋がひっかかれて穴が開いていた)
「もしかしたら、たけしがやった?」
「でもどうやってかごからでたの?」
「自分でかごを倒して」
(じ、自分で???)
「そしてすきまから手をだした」
「どうしてかな?」と先生
「助けてほしかった」
「さっき掃除したときは普通の顔していた」
たけしの顔を見たんだ~それもすごい!!
「でも夜は助けてーってガリッと(袋を)やったんじゃない」
「どうしてだろう?」と先生
「誰もいないから」
「えさもなかったから」
「ひっくり返って食べられなかった」
「かごはひっくり返っていたけど、えさは少し残っていた」
「でもひっくり返って高い所になっていたから届かなかった」
などなど・・・
要するに
たけしが自分でかごを倒し、えさが欲しくてかごのすきまからそーっと手を出して
横においてあったえさの袋をやぶってまたそーっと戻った
ということ・・・
想像するとすごくおもしろい~!!!

「うさぎはかごを倒すことができないよ」と大人が言ってしまえばそこで話はおしまい
先回りして大人がやってしまうこと、言ってしまうこと
たくさ~んあると思うけど
時間のある限り、ゆっくり待ってみる、聞いてみると
子どもの育ちが見えてくるのかな~と思う

こんなにも話が続き、人の話を聞ける子ども達
朝の会、帰りの会で毎回すごい話!!が繰り広げられる

スタッフ まなみ