半分の木

朝の会が始まろうとしている
子ども達が全員座り、どこに座ろうかと探していた
ピッコロの朝の会、帰りの会などは
「お風呂」と呼ばれている所でやることが多い
ただ長い木が4本、四角く置いてあるだけ
そこに丸くなって座る

1人分だけ空いているところがあったので
ゆい(2歳の娘)を座らせることにした
空いていたのが1人分だけだったので
私はゆいの後ろに座ろうとした(地面)
その瞬間!
横にいたおばけ組(年少)のこうだいくんが横にずれた
その隣に座っていたおばけ組(年少)のみーちゃんも横にずれた

まさか!!!と思い、聞いてみる
私「どうして横にずれたの?」
こうだいくん「まなみさんが座れるように」
やっぱり!!!
本当に申し訳ないので聞いてみる
私「いいの?」
こうだいくん「いい」

しかも、横にずれた所は、木が朽ちて半分の細さになっている所
私が座れるようにこうだいくん、みーちゃんが動いた
座らせてあげるために自分が動く
後ろにいるとみんなが見えなさそうとか、地面に座るとぬれるからとか
その判断を一瞬でする
すごすぎる!!!

ずっと見ていると、2人とも何度も落ちそうになったり座りなおしたりしている
その姿を見て本当に申し訳なく
私を思いやる気持ちが伝わってきた
くずれ落ちそうなくらいうれしく
こうだいくん、みーちゃんの温かい気持ちにしばらく動けなかった

スタッフ まなみ