あと数日で卒園式

年長組の最終保育となる
旅に出発する子どもたちを見送った帰り道。

毎日毎日、車で園まで送迎したことをしみじみと想いました。

わが子はもう、座席にはいません。
誕生日も過ぎて、チャイルドシートも使わなくなりました。

学校の卒業式のあとで
椅子と机だけの静かな教室

車の中がそんな感じです。

送迎の間にいろんなことを話して、話し尽くしました。
息子を知ろうとすることができやすかった空間でした。
運転席の斜め後ろが彼の定位置だったことも良かったのかもしれません。

仲間からも聞きます。

ぐっすり眠る愛しい寝顔
スーパーの駐車場とかに立ち寄って“あなたのことがわからない…!”などと何時間も話し合ったり
朝ごはんが間に合わなくて車で食べたり

そして
お互いに本当の気持ちを話し出せたりと

様々なエピソードや物語が生まれたりする送迎。

それがとうとう終わろうとしています。
本当に卒園するんだなあと、やっと実感が湧いてきました。

思えばこの年長の一年間はいろんなことがあり過ぎて

嬉しいことも大変だったことも

考え込んだり
様々に感じたり
たくさん悩んだり

心がとっても忙しくて

でもそれは

自分でそうしたくてそうしていたところもあり(本当のところを知りたくて感じたくて)

おかげでブログが全く書けなくて
もがいていた時期でもありました。

けれど今となっては

息子に
自分に
先生スタッフのみなさんに
先輩母さん方に
園に
仲間に
地域に

向き合わせてもらったこと

本気で考えて
本当の気持ちを感じて
自分が知りたい、わかりたいと思うことに取り組めて
真剣に関わり、繋がり合えたこと

心から嬉しいです。

育児書とか知識とかじゃない
生きた保育

保護者も共に見つめさせてもらう
毎日が答えのない生の保育

自分の心を通して
眼の前の子を理解させてもらう貴重な機会

大事なことは自分で見つけて掴み取らせてもらえる場

そんな場を
命たちを

どれだけの覚悟をもって

繋げてきてくださったかと想うと
自然と涙がこぼれます。

今頃はもう無事に夕飯とお風呂かなあ。

温かく春めいた佳き日に。
感謝。

写真は夏のありがとう会。

パインCU