「せいやは、まあやちゃんをまもった」
と言った次の日
せいやの4歳の誕生会だった
この日は、みんなで1人のお誕生のお祝いをする日
たくさんの心を寄せてもらい
一回りも二回りも大きく成長する日
朝の車の中で
せいや「まあやちゃんこわいかな~」
と、つぶやく
運転しながら、私「昨日言っていたね」
というと
せいや「きのう、かわでこわいっていっていた、
やっぱりどうしようかな~~」
(前日の帰りの会で、誕生会の時にどこにいくかを聞いた
(誕生会の子がその日行きたい場所を決める)
その時は「川~」と答えていた)
心が揺れている
自分は川に行きたい気持ち
でも、川で怖いって言っていたまあやちゃんのことが気になる
誰にも何にも言われていないのに、
自分のことだけ考えていなくて、
人のことを気にすることができるのだな~~~4歳
と思っていた
私「せいやは川に行きたくて、、、
でも、まあやちゃんは「川怖い~っ」て言っているから
どうしようと思っているんだ?」
せいや「う~~ん、、、」
考えていた
考えて、考えて時間が流れる!
この時間が私は好き
この時間に大きく育つ種が育まれる
車はどんどん走る
4歳だし、もう忘れてしまったかな?などと思ったりもしていた
しばら~~~くして
急に
せいや「やっぱ、森にする」
考え続いていた!!!
4歳だから無理じゃない??という固定概念はくずれる
毎回、毎回
ひゃ~~~~ってなり、
友を思う気持ちがあって
またまた、
ひゃ~~~~ってなる
誰かの食べ終わったお椀が何個も置いてあるのを見つけて
せいや「片付ける」
と言って自分から6個預かる
頂きもののたくわんを1人で配っていると
こっちゃん「せいや、すご~~い!!」
の声を聞き、みーぼくんに助けてもらいながら
さらに生き生きと配り終える
せいや「できた!」と言っていい顔~~で、お弁当を食べ始める
(家でダンス(DA PUMPのUSA)の話)
せいや「みんなの前でやるのは恥ずかしいけどやってみたい」
と言っていたけど、前には出れずにいた
(自分で考えて、自分の気持ちを十分に感じてもらいたいという願いで大人は見守る)
2回目の踊りが始まる時になり、前に出た!!
せいや「おどれた~~~~~!!!」
と、満天の笑顔でうれしそうに抱きついてきた
自分で出るか出ないかを決めて、
楽しそうに踊っていた
その顔は自信が満ちていた
そして、お昼
前に出て挨拶をする
たおくん「せいや、うさぎ(組)みたいだね!!」
と言われ
今まで見たことのないような
鼻の下が伸び、照れた顔の嬉しそうな顔
そんな顔を見て、どうしてこんな2日間の間に
こんなに自分で決めたり、考えたりができるようになったのかという疑問がうまれる
私「どうしてそんなに色々できるようになったの?」
せいや「せいやはまあやちゃんをまもれるようになったから」
川で怖がって泣いていたまあやちゃんがいて、
なんとかしてあげたくて
何か自分にできることを考えて
決めて
自分なりのやり方でまあやちゃんを守ったことが
こんなに人を大きくするんだなと思った
あたたかい場所で大~きく育つ幸せなせいやがいた
保育スタッフ まなみ