思いやる気持ち

川へ出かけた

遊んでいる隣の山で、

山から下ろしてきたたくさんの木が横になっている

それを、クレーン車で木をつかんで移動させている

子ども達は遊ぶことをやめて、しばらく見つめていた

 

 

すると、

「こわい~~」と小さい声が聞こえる

まあやちゃん(年少)「こわい~つかまっちゃうから、みんながつかまっちゃう」

と泣き出してしまった

想像力。自分だけが捕まって怖いということだけでなく、

みんながつかまっちゃうと想像していたまあやちゃん

周りの子が心配して集まる

ちいさな手で背中をさするせっちゃん(年少)

 

 

その様子を見ていた

せいや(年少)「だいじょうぶだよ」と声をかける

みーぼくん(年少)とせいやは同時に

(2人の打ち合わせ全くなし、でも行動は同時だった、

子ども同士どうしてそんなことができるのか?といつも思う)

まあやちゃんを背にして、持っていた棒で何かを切っていた

その2人の後ろ姿がものすごくかっこいい!!

何かと戦っていた

 

私「どうして戦っていたの?」

せいや「だってこわいっていっていたから」

みーぼくん「ないていたから」

友を思いやる気持ち

泣いている子に思いを寄せる気持ち

なんとかしてあげたい気持ち

 

その様子をみた、まあやちゃんはどう思っているのだろうか

私「今、どう思っているの?」

まあやちゃん「うれしい」(泣きやみ、ちいさい声で)

その様子を見るとすっと2人はどこかへ消えてしまった

 

 

家に帰る車の中で

「せいやはまあやちゃんを守った」

と言って寝た

 

続く

 

保育スタッフ まなみ