こどもはいつもそばにいてくれる

八ヶ岳もうっすら雪化粧を始めた先週、ピッコロ映画ライフの上映会があった。

上映会後、一緒に受付を手伝ってくれた小学2年生の卒園児が、私に映画の感想をちょっと話をしてくれた。

「ちょっと泣いちゃった」

「みんなが幸せに…ってところで」

映画の中にはいくつか感動的なエピソードがあるのだけれど、わぁっ!そこなんだ!と、嬉しくびっくりした。

そして、去年、私自身に辛い出来事があったとき、ピッコロの先輩母が「辛いときは一緒に泣くよ」と言ってくれたことを思い出した。

誰かに何かをしてほしい訳じゃない。誰かに苦しみを取り除いてほしい訳じゃない。わたしはただ大切な人に、そばにいて、一緒に泣いて、一緒に笑って、分かち合いたかったんだ。そう思ったあの日。

そして、こどもはいつもわたしの心のそばにいて、わたしの心に寄り添い、ただわたしが存在することを祝福してくれていると感じたあの日。

年少時代、毎日のようにピッコロに行きたくないと泣いていた息子。道中一時間泣きっぱなしのこともあった。車に乗せるだけで一苦労したことも少なくない。パン焼きの日に、パンが焼けない、煙が目にしみる、と一時間近く大泣きしていたことも…。そんな息子もあと4ヶ月で卒園。

無理やり連れて行ってみたり、休んでみたり、怒ってみたり、なだめてみたり、褒めてみたり、励ましてみたり、いろいろいろいろあって、いろいろいろいろやってるうちに、いつの間にか、ピッコロでの日々がいろいろなことを「大丈夫!」にかえてくれた。今ではパン焼きを楽しみにしているピッコロ大好きな息子。

ピッコロには、分かち合える子供も大人も沢山いる。でも、ピッコロを出てからも、分かち合える人は沢山いる。

みんながそれぞれの居場所で、それぞれのタイミングで、いろいろやったらいい。これからも息子にも私にもいろいろいろいろあるのだろうけど、いつもわたしたちを想ってくれてる誰かがいる。そのことを心に感じて歩んでいこう。そして、わたし自身もその誰かであるように…。

この映画が多くの人の目にとまり、心に届きますように…

年長保護者ak