プレピッコロ2020

未就園児を対象にしたプレピッコロ、今年は県内外から7組の親子にご参加いただいた。
心地のよい暑さの中、川で思い思いに遊ぶ子どもたち。
カニを探す子、棒で遊ぶ子、ジャブジャブ遊ぶ子、お父さんと2人、川の上流に探検に行く子、まったりお弁当を食べる子、ずっとお母さんに抱っこしてる子。

いろんな楽しみ方があっていい。ゆったりとした心地のよい時間が流れる。

そしてピッコロに戻ってから、その日のことを振り返り参加者と中島先生がお話をする時間。なんとも濃い時間なのだが、その最中に、A君が泣き出した。
スマホが見たいと言っている。A君のお母さまがいろいろ声をかけているが、泣き声はどんどん大きくなって。。。

こんな時、母は辛いものだ。私も辛かった。今では頼もしい年中になった長男も、2歳の頃は、ほぼ毎日のように駄々をこね、泣き叫び大暴れ…。周囲の視線と、いつまでも泣いている我が子にイライラが募り、暴れる息子を問答無用で脇に抱えて家に連れ帰ったこともある。
今振り返ると、その時の私は、息子の気持ち云々よりも、ただただ泣き止ませ静かにさせることしか考えていなかった気がする。

そして2年前、縁あって長男がピッコロに入園したわけだが、ここには、泣いているときに迷惑がる人や、無理に泣き止ませようとする人は一人もいない。
皆が泣いている子を心配し、気持ちを受け入れ、寄り添ってくれる。
そして、我が子に泣かれ途方にくれている母にまで寄り添ってくれるピッコロ母たち。

そうして、沢山沢山寄り添ってもらって受け入れてもらって、自分も人に優しくできるようになるのだと思う。泣いてもいい、怒ってもいいと思えるようになるのだと思う。

振り返りの時間に泣いていたA君は、B君にかっこいいおもちゃを貸してもらってあっさりと泣き止んだ。A君は、おもちゃ以上の何かをB君から受け取ったように見えた。

子供だけでなく関わる大人も育ちあう優しい場所、ピッコロ。
泣いてる人も困っている人も、誰もおいていかず、皆で皆を助け合う場所、ピッコロ。

そんなピッコロで一緒に子育てしませんか。
ただ今、園児募集中です!

入園係 うさぎ母 あかね