保育の視察日

ピッコロではほぼ毎月、外部から保育を見にいらっしゃる方の受け入れをしています。

これはお子さんの入園を考えての見学とは別で、保育士の方や教育に関わる方がピッコロの保育を学びにいらっしゃいます。

昨日は1月の保育日。
今月は東京や長野から、保育士、学校教諭、自主保育の立ち上げを考えている方々がいらっしゃいました。

視察の日は、朝の会、川での遊び、お弁当、帰りの会・・といつものピッコロのスケジュールを一緒に過ごします。

普通の園のように見えるかもしれませんが、そこここで繰り広げられる子どもたちの会話、やりとり・・・そこに対しての大人の関わり方にふれることで、おそらくそれまでの「子どもに対する見方や大人のふるまいについての固定観念」をくつがえされます。

「あれ? 6歳の子ってほんとはここまで考えることができるの?」

「ここは大人が『正解』に誘導するところじゃないの?」

「朝の会、こんなに長引いちゃってるけど、いいのかな・・」

「3歳の子がこんなに長く座っていられるなんてびっくり」

「今の大人のひと言で、こどもはちゃんとその先まで想像して理解して行動できるんだ」

「他の子に対する批判のように聞こえるけど、実はその子に対する愛情なんだ・・」

保育視察が終わって、感想をお聞きすると多いのが、

「まだ頭の中がいっぱいで、整理できないです・・」
「私もこんな園で育ちたかった」

私は保育視察の日に保育の場をご一緒することが多いのですが、普段保育の現場にいらっしゃる保育士の方ほど、子どもの様子や保育に対する「言葉にできない違和感」を強く感じていらっしゃる様子がわかります。
もしくは、普段感じている「違和感」についての答え合わせをしていらっしゃる方もいます。

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昨日の帰りの会の話は、なくなったトミカについて。
秋のピッコロ感謝祭で年長パイン組さんが出店したお店やさんの売上金で、7台のトミカを買いました。

パインさんがみんなで買いに行った、大事な大事なトミカ。
「うさぎ、おばけはなくすからさわっちゃダメ!」

それが年末頃に解禁。
「外に出さないならいいよ」

でも、2日前からバイク、赤、紫の3台が見つからない・・。
昨日はみんなで一所懸命探しました。でもやっぱり見つからない。

そんな中でのお話。
「見つからないけどどうする?」と先生。

「私はまだ探したい!」
「私は探しても、探さなくてもいいよ」
「あんなに探したんだからもう見つからないかも」
「仕方ないなあ・・僕がお金を出すよ」
「お金でまた買っちゃうのは違うと思う」・・・

大人は「答え」や「正解」を用意していません。
でも、「願い」は持っています。
もちろん、安易にお金で解決しちゃうのはどうかなと思っていますが、「買うのはダメ!」とは言いません。

年中うさぎ組の子は意見を言ったり言わなかったり。
年少おばけ組の子は、じっと話を聞いています。
でもきっと自分なりに考えています。
きっとこの経験を通して、年長になるとここまで自分の考えを話せるようになるんだな、と思います。

相手が話している間はちゃんと聞くし、お互いの気持ちも考えて話す。
答えの決まっていないことを、どうしたらいいか本気で考えて、伝える。

「これが、ほんとの『アクティブラーニング』だよね」と先生は言います。

そんなピッコロの子どもと保育を見に来てみませんか?
今年度は次回の2月7日(金)が最終です。

卒園間近で心も信頼関係も充分に育った子どもたち。
きっと「子どもに対する見方」が変わります。

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保育視察・保育研修

広報係 hh