見学日

今日は、入園検討中の親子3組が県内外から見学・体験に来てくれた。

ここ数日の寒さもどこへやら、お客さまを歓迎しているような暖かい日差しの中での朝の会。子供たちは、近くの川に行くことに決めた。

川に行くときは道路を渡るので、おばけ(年少)組は年上の子達が手を繋いで一緒に渡ってくれる。大人が何か指示することもなく、いつの間にかおばけさんと年上の子のペアができていく。

そんな中、見学体験に来ていた現年少さんの男の子のそばで、うさぎ(年中)組のSちゃんが、なんとなくその子の様子を気にしているように見えた。そして、男の子がお母さんと手をつないだことを見て、ふっとその場を離れていった。

実はこれと同じような光景を私は入園前に見ていた。見学に来たときのことだ。今日のように川に行くことになり、在園の男の子の一人が、息子に何かを言うわけでもなく、手をとるわけでもなかったが、さりげなく息子のそばにいて気にかけてくれている気がした。その後、息子が私と手をつなぐと、彼はふっといなくなったのだ。

そのときのこともあり、もしや…と思い、後でSちゃんに聞いてみた。「見学の男の子が、ちゃんと手をつなぐか見てたの?」と。すると、Sちゃんはちょっとはにかんで「うん、ちょっとだけね」と言った。

ほんの小さな出来事だけど、Sちゃんの、そして、昔、息子を気にかけてくれた彼のさりげない優しさに、心があたたかくなった。

誰かに褒められたいわけでもなく、自分のしていることをアピールするわけでもなく、ただその子のことを想いやっているSちゃんの優しさ。ピッコロはいつもそんな優しさに溢れている。

来年度の園児、募集中です!

年少保護者 入園係 あかね