ご招待ランチ

お手紙の続きです。

卒園前の年長パイン組さんのために設定されたイベント、「ご招待ランチ」。
この日はパインさんたちが両親をピッコロにご招待して、なんと手作りのランチを振る舞います。
あの手紙はその招待状だったのです。

ランチのメニューは毎年子どもたちで考えます。
一昨年のメニューはオムライス、昨年はチャーハンでした。
ランチの前日にはスーパーへ行って、子どもたちで材料を買ってきて、当日はもちろん子どもたちが作ります。

ご招待当日の朝、年長のお兄ちゃんは「お母さんもお父さんも今日来るよね?」とそわそわ。
「今日はギョウザだよ」

はて、昨日買い物に行ったときにはひき肉と玉ねぎを買っていたようでしたが・・?

お昼にピッコロへ行くと、なんだかいい匂いが漂っています。
部屋に通されるとそこにあったのは・・


ハンバーグ!
(ちょっとくずれちゃったのはご愛嬌♪)

「あれ?ギョウザって言ってなかった!?」と聞くと、
最高にいい笑顔で「だました!」とにんまり。

パインさんたちいわく、「わざとギョウザって言っておいて、あとでびっくりさせたかったから」。
ただ秘密でびっくりさせるのではなくて、【あえて】ギョウザと言っておいてびっくりさせるという・・。
まんまとだまされたお父さんたちにパインさんご満悦。
(お母さんたちは知っちゃってました・・)

これはなんというか・・子どもたちの「愛」ですね。


みんなで乾杯。
この日はなんとパインさん5人のお父さんお母さんみんなが来ました。
ハンバーグを作っているときの話を先生から聞きながら、わきあいあいといただきました。

去年の私は年中児のお母さんとして、当時のパインさんが一生懸命チャーハンを作るのを見守っていました。
お父さんお母さんのために料理を作るこの姿を、等のお父さんお母さんが見ることができないんだよなあ・・
と思いながら。
ピッコロでは自分の目や、先生やスタッフから話を聞くことで身近に子どもの姿を見ることができてきましたが、
これから小学校に上がると見ていない時間が長くなります。
親のいない環境でこその成長がここからはじまるのでしょう。

卒園前の一区切りのような、そんなご招待ランチでした。

保護者hh