2018年度 プレピッコロ1回目

先日、今年度(2018年度)初のプレピッコロが開催されました。

※プレピッコロとは、入園前のお子様とその保護者の方が中島先生のピッコロ保育を体験して頂けるプレクラスです。
梅雨の合間の晴れた暑い日、朝の会からすでにドラマが始まっていました。
ひとつのイスをめぐって、言葉なく会話している2歳の男女2人。
その様子はよく見ておかないと見過ごしてしまうほどの小さな動きですが、中島先生はそんな様子も見逃しません。
二人とも座りたい。
しばらく見詰め合う。
男の子が引く。
女の子も座らない。
女の子が座りやすいようにイスの向きを変えてあげる男の子。
嬉しそうな女の子。でも座らない。
自分が女の子に譲ったと思われたくない男の子。
さり気ない優しさがその場の空気を包みます。
男の子の、自分の優しさを気づかれたくない気持ちにさえ、寄り添う大人たち。
大げさにほめたりはしません。
次第にイスに足をかけ始める女の子。
満足そうな男の子。
幼児はいつも自分さえよければいいと思っていると思ったら大間違いでした!!
2歳でも大人の介入なくこのようなやり取りができるんですね。
そして往々にして、それは静かに行われるので普段は全然気がつかないという。。。
ほのぼのとスタートしたプレクラス、生憎いつもの川のコースで工事が行われており、プレクラスでは初めてとなる、森のコースへ。
森の入り口でバラ苺が実っていました。自然のおやつでお口を潤した後、急なのぼり坂へいざ!
大人も子供も必死です。
(在園さんがいつもすごく早く登っていく様子を見ているので、その違いも見られて改めて在園の足腰の強さを実感!)
森に慣れないお子さんは遊び場についてもお母さんから離れません。
でも、先生が少し誘導してあげると、あっという間に先生の周りに子供たちの輪が。
以前に在園さんが作った砂のケーキでひとしきり遊びます。
それを遠巻きに見て楽しんでいる子、どんどん行動範囲を広げて遊んでいる子。個性が光ります。
その後、ピッコロに戻って振り返り。
先生のこどもを見る視点をシェアしつつ、お母さんたちの疑問点にも答えます。
プレクラスに同行すると毎回思うのですが、本当にどの親御さんたちも真剣そのものだし、真面目に一生懸命子育てをされておられるんだなと、今回も感じて感動していました。
どうかどうか、このこどもたちの心が、このまま自由に伸びて行きます様に。
高く伸びた枝を張った森の木漏れ日の中で、強く強く心に願った一日でした。
次回は9月7日(金)です。
今年度最後の開催となりますので、ご興味のある方は是非こちらまでお早めにお問い合わせください。(先着10組です)
年少保護者 森岡