人のためになること

新学期。新入園児さんが入ってきた
今日は近くにある桜を見に行く日。桜の木の下でお弁当を食べる日

朝の会で「今日は桜を見に行きます」と伝える
パイン組さん(年長さん)がおばけ組(年少さん)の名前を言っていく
おばけ組さんがまだわからないので道路に出てしまう
道路にでると車にひかれてしまうから自分(パイン組)が手をつなぐということで決めている
「誰と誰が手をつなぎますよ~」というような大人の声かけは全くない
自分達で考えて自分達でペアをつくっていく

このとき、パイン組のよっちゃんはおばけ組のかずくんとせいやと手をつなぐことを決めた
この瞬間にかずくんとせいやと手をつなぐよっちゃん
他のメンバーもそれぞれ決めているが、
なかなか決まらないことに気付いたよっちゃん
うさぎ組のふくちゃんに
「(道路に)でないように見ていて!」と頼み、
ペアがなかなか決まらない話をどうすると考え始めた

頼まれたふくちゃんは
「(道路に)出ないんだよ、出ちゃだめだよ」と言い
両手を広げておばけ組の2人を守っていた

途中、イノシシよけの柵がある所を通る
自分の背の高さの2倍ぐらいの高さに柵の鍵があるのだけど、
柵をよじ登り鍵を開けたよっちゃん
柵を開けてみんなを柵の向こう側に行ってもらおうと柵を押さえていた

柵を押さえた瞬間、
かずくんとせいやに「待ってて!!」と言い
2人が向こう側に行かないようにしていた
柵を押さえながら2人を待たせていた
全員通り過ぎるのを確認して柵の鍵も閉める

歩きながらよっちゃんに
「どうして2人に待っててと言ったの?」と聞くと
「よっちゃんより先に行くと、道路に出ちゃうかもしれないでしょう、危ない」
というよっちゃん
柵を押さえた瞬間にそこまで想像していた

よっちゃんは、全員通り過ぎた瞬間に「あー楽しいな~~~」と
ものすごくいい顔で言った
2人の手をひきながら
足取り軽く歩く姿に
人の為にやることは楽しいことなのだと
改めて思った瞬間だった

保育スタッフ まなみ