卒園児からなるプログラム「森の学校」最終日
とてもとても素敵な子どもたちとの会話を、
保育士と保護者のメールのやり取りからお届けします。
<FROM まな>
みどりさんへ
今日も1日ありがとうございました
今年度もけがなく無事に終えることができ本当によかったです
パン遠足の話し、あいちゃんにきいたかな
お金を誰も忘れることなく、他のお客さんの迷惑にならないように
買いに行ける、午前中に行って帰って来られる(おいしい学校往復、もっともっと歩ける)
小学生ってすごいですね
おいしい学校にいくとき、あいちゃんが私の手をつなぎにきてくれて
その隣にはまどちゃんがいて一緒に歩いてくれました
いろんな話をしていたのですが、
あいちゃんが
「まえに、お母さんが黒いバンダナ(?)を作ってくれて
それを頭にして前で踊っている時に
見ている人から「頭おかしい~」って私聞こえたんだよね」
という話をしてくれました
するとすぐにまどちゃんが
「そしたら私、かわいい~って言うよ」
と
私は何も言えなかった、、、
まどちゃんはその言った子を怒ることもなく
(「なんでそんなこと言うんだろうね」とか、私言っちゃうかも~)
人をけなすでもなく
私だったらこう言うよってこと
あとからあいちゃんに
まどちゃんがそう言ってくれてどう思った?ときくと
うれしかった、、、と
その1言であいちゃんは生きていけるじゃないかな
あと、2人の間に何も入れないほど固い何かが結ばれているような気がしたよ
あ~本当にすごかった~
あとね~
あいちゃん「あと、私、毛が抜けていたでしょう。
毛が生えて来たよ。猿みたいなんだけどね(笑いながら)」
私「そうか~よかったね~
なんで生えてきたんだろうね?毛ががんばったのかな?」
あいちゃん「私ががんばったからだと思う」
私「あいちゃんがんばったもんね~」
あいちゃん「うん、がんばったよ」
ものすごくいい顔!!
そのことを普通に話せるあいちゃんがいて
ちょっとびっくりしたよ
もう乗り越えている?乗り越えようとしている?
ものすごくいい顔だったよ~~♪
私はなんか泣きそうだったよ~
すごい1日だった~
まな
<FROM みどり>
まなさん、パン遠足ありがとう!
夏にあいの毛を見てびっくりしてたとキャンプの時に彼女のママから聞いてたの。やっと口にできて、ほっとしたかな。
バレエの発表会で客席で誰かが呟いたのをステージで聞いて、気にしてるんだよね。笑いながら言うから穏やかに答えるんだけど、どんな返事がベストなのか、未だに分からない。
確かにあいは地肌ケア自分でほとんどやってたよー
すごいねー。みんなで歩くってこんないいこともあるんだね。
ありがとう!!
以上、メールより
大人はつい自分都合で考える。
聞き間違いだよ、思い過ごしだよ、そんなこと言うなんて酷いね。
誰を咎めるでもなく私ならこうすると答えられる美しさ。
小さなひと言を分かち合える幸せは、ようちえんの時代を過ぎてもここにある。
小3あい 保護者 小川みどり